駐車場経営は儲からない?成功のためのポイントや収益化の条件を解説
2023.11.28駐車場経営は、土地活用の手段の1つです。土地を駐車場にして貸し出すことで、利益につなげられます。
ただし、そこで気になるのが「そもそも駐車場経営は儲かるのか?」ということでしょう。儲かるなら良いのですが、もし割に合わないのなら他の活用法を考えた方がいいことになります。
そこで今回は、駐車場経営は儲かるのか、儲からないのかを解説した上で、駐車場経営で失敗しないために見るべきポイントや儲かる駐車場経営にするためにそろえておくべき条件などについてご紹介します。
目次
駐車場経営は儲かる?儲からない?
まず、結論から述べると、しっかりと管理・運営のポイントを押さえれば、駐車場経営で利益を上げることは十分に可能です。
しかし、同じように土地を活用したマンションやアパート経営に比べて駐車場経営のほうが儲かるかというと、そういうわけではありません。マンションやアパートは面積あたりの利益が駐車場経営に比べて高い上に、2階や3階といった空間も利用できるため、土地の利用効率が比較的良いといえます。一方で平面駐車場の場合は2階や3階部分が利用できないため、土地の利用効率は落ち、立体駐車場にするのはコストが一気に跳ね上がります。そのため、駐車場経営は利益こそ出せるものの、マンションやアパート経営に比べると、儲けが少ない場合もあるでしょう。
一方で、駐車場経営にはマンションやアパート経営にはないメリットがあります。それは、上物(建物)を建てなければならないマンション・アパート経営に比べて、初期投資を大幅に抑えられることです。初期投資が少ないということは、気軽に始められて、もしうまくいかなければすぐに撤退できるということでもあります。それに対して、マンション・アパート経営は初期投資が非常に大きく、仮にうまくいかなかった場合のリスクが高いといえます。つまり、駐車場経営はローリスク・ローリターンな土地活用といえるのです。
また、立地次第では駐車場経営も大きな利益を生み出すことができます。例えば、オフィス街や大型商業施設などが近くにある場合は高い稼働率が期待できるため、利益も大きくなるでしょう。もっとも、だからといってそういった土地を新規に購入するのはおすすめできません。オフィス街や大型商業施設近くなどの好立地は土地の価格も高く、駐車場経営で利益を回収するのも大変になるからです。
そのため、駐車場経営とは、わざわざそのために土地を購入するのではなく、すでに土地を持っている場合に効果的な選択肢といえます。
駐車場の種類
駐車場といっても大きく2つの種類があります。ここでは、それぞれの駐車場の特徴について、説明します。それぞれ収益の上げ方や経営方式、適した場所などが異なるので、ご自身の土地がどちらに向いているかをしっかりと検討しましょう。
月極駐車場
月極駐車場は、利用者と1ヵ月ごとに契約して、車室を貸し出すことで収益を得るタイプの駐車場です。マンションやアパート経営で家賃収入を得るのと似たイメージです。
月極駐車場のメリットは、初期投資が最も抑えられる点です。時間貸しと違って1ヵ月単位で契約し、賃料を支払ってもらっているため、料金精算機やロック板などの設備を設置する必要がありません。また、長期で契約してもらえるお客さんがついてくれれば、継続的な賃料収入が確保できます。
一方で、もし、空き室が出た場合は次の借り手を探さなければいけないというデメリットもあります。空き室を放置するとその分毎月の収益が減ってしまうため、注意しましょう。
コインパーキング
コインパーキングは、時間貸し駐車場ともいい、不特定多数の利用者が空き室に車を停め、利用した分の料金を支払う仕組みの駐車場です。料金精算機やロック板で車両の出入りを管理すれば、管理人を置かずに24時間運営が可能です。稼働率が高くなればなるほど、高い収益が期待できます。
一方で、料金精算機やロック板などの設備導入は必須であるため、月極駐車場と比べて初期コストが多くかかる点は、コインパーキングのデメリットといえるでしょう。
駐車場経営で儲けをつくるために見るべきポイント
駐車場経営が成功するか失敗するかを見極めるには、いくつかのポイントに注目する必要があります。 ここでは、駐車場経営で儲けをつくるために見るべきポイントについて詳しく解説します。
駐車場経営に向いている土地か
駐車場経営で儲けるためには、そもそも所有している土地が駐車場経営に向いているかどうかをあらかじめチェックしておくことが重要です。例えば、周辺に同じような駐車場はあるかを確認します。もしあるのなら、その駐車場が普段から満室になっているかをチェックしておくことが大切です。満室が続いているようなら、駐車場の需要に対して供給が追いついていないことになるため、駐車場経営が成功する確率は高くなります。
また、先述のとおり、月極駐車場とコインパーキングも特性が異なるため、土地によって向き不向きがあります。月極駐車場は決まった人に1ヵ月単位で貸し出すため、例えば住宅地などの、毎日車を停める必要のある人が多い場所に適しています。
一方、コインパーキングは、短時間だけ駐車したいという人のニーズに適した駐車場です。短時間だけ駐車して、利用者が出ていった後はまた別の利用者が短時間駐車するような駐車スタイルが多くなる場所といえば、オフィス街や大型商業施設の近くです。このような場所に土地を持っている場合は、コインパーキングとして土地活用することで、利益を最大化できるでしょう。
初期費用を減らす方法がないか
駐車場経営自体がマンション・アパート経営等と比べて初期費用のかかりにくい土地活用ではありますが、最終的な儲けを増やすためには、さらに初期費用を減らす方法がないかどうか、しっかりと検討することが大切です。
例えば、料金精算機やロック板などの導入費用がかかるコインパーキングよりは、月極駐車場のほうが初期費用が安くなります。また、アスファルト舗装をすると利用者の利便性は上がり、見た目もよくなりますが、あえてアスファルト舗装をせず初期費用を抑えるという選択肢もあります。
賃料が高すぎないか
駐車場経営企業に駐車場の管理・運営を依頼する際は、駐車場経営企業が提示してきた賃料が高すぎないか、よく吟味しましょう。
駐車場経営をする際、オーナー様はノウハウを持たないことがほとんどです。その際に頼れるのが、駐車場経営企業です。この場合、オーナー様は駐車場経営企業に土地を貸し出し、駐車場経営企業が実際の管理・運営を行います。この経営方式を、一括借り上げ方式と呼びます。一括借り上げ方式においては、駐車場の経営を行うのは駐車場経営企業であり、オーナー様が得る利益はあくまでも賃料のみです。そのため、仮に駐車場経営が苦戦しても、オーナー様の収益は安定するというメリットがあります。
ただし、この賃料については注意が必要です。複数の駐車場経営企業から賃料を見積もった際、会社によっては相場よりもはるかに高めに賃料を提示してくることがあります。賃料に惹かれて契約すると、その後すぐ賃料の値下げを要求してきてトラブルになるケースがあります。そのため、相場よりも高すぎる賃料には注意が必要です。
管理方法が適切か
駐車場経営で儲けるためには、経営する駐車場の管理方法が適切かどうかをきちんと見極めましょう。
先述した一括借り上げ方式のほかにも、個人経営方式や管理委託方式といった経営方式があります。
個人経営方式は、土地の整地や必要な設備導入、実際の管理・運営までオーナー様がみずから行う方式です。運営会社を使わないため、得られた収益は100%オーナー様のものになるのが最大のメリットです。一方で、トラブルが起きた場合はオーナー様が対応しなければならず、駐車場経営に関する知識や経験も必要になります。
また、管理委託方式は、最初の設備投資や経営そのものはオーナー様が行いますが、駐車場がオープンした後の管理のみ別の会社に委託する方式です。管理委託料はかかりますが、オーナー様としては管理をしなくてもいいため、日常的な負担はかなり軽減されます。
このように、個人経営方式、管理委託方式、一括借り上げ方式は、それぞれメリットやデメリットがあります。オーナー様ご自身の知識や経験、かけられる手間やコストなどを考えて、最適な管理方法をとることがポイントです。
入念なシミュレーションをしているか
駐車場経営で儲けを出すためには、土地にかかる税金や駐車場経営企業に委託した際の管理費などのコストを差し引いて、きちんと儲けが出るかどうか事前に入念なシミュレーションをしておくことが大切です。
駐車場経営はローリスクな土地活用ではありますが、闇雲にスタートしてしまうと苦戦することもあります。例えば、平面駐車場をコインパーキングで運営するなら、1時間あたりの料金×24時間×車室数が最大の収入額ということになります。もし1日のうち12時間しか埋まらないのであれば、収入は半分になってしまうでしょう。このように、期待できる収入をあらかじめ入念にシミュレーションした上で、駐車場経営をスタートすることが大切です。
安全面の配慮をしているか
駐車場経営で儲けるためには、安全面に配慮することも必要です。
事故やトラブルの多い駐車場は利用者に敬遠されるため、収益が上がらなくなってしまうからです。設備点検などをしっかりと行い、安全面に配慮した駐車場環境を保ちましょう。
駐車場経営のことなら、株式会社トヨタエンタプライズへご相談ください
車場経営はマンションやアパート経営に比べてローリスク・ローリターンな土地活用であり、初期費用を抑えて気軽に始められるというメリットもあります。土地を遊ばせておきたくはないものの、できる限りリスクは避けたいというオーナー様にとって、最適な土地活用といえるでしょう。
また、駐車場経営で儲けるには押さえておくべきポイントもあります。株式会社トヨタエンタプライズでは、今回ご紹介したポイントを押さえた上で、オーナー様一人ひとりに合った最適な土地活用をご提案しています。
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